モデルを起用するなら知っておきたい「モデルランク」について

2021/01/29

広告に起用するモデルを手配するとき「モデルランク」という言葉を見聞きしたことがある方も多いでしょう。モデルのギャランティーを見積もるときに使われることが多いモデルランクですが、いったい何を指しているのでしょうか。今回は、モデルランクについて、モデルランクの4つの構成要素とともに解説します。

モデルランクとは

モデルランクとは「モデルが持つ影響力」のことです。商品広告の場合、モデルを起用することで「このモデルが使っているなら買いたい」というように、商品価値が上がらなければなりません。つまり、消費者への影響力が高いモデルほど、モデルランクが高いということです。

もちろん、多くの方が想像するように、モデルという職業は「見た目」がとても大事です。ですが、顔立ちやスタイル以外にも、モデルランクに影響する要素があります。

モデルランクの構成要素とは?

①モデルとしての基礎能力

一つ目は、モデルとしての基礎能力です。これは、起用される媒体や商品が違っても、プロのモデルならば、高いレベルを維持することが求められる項目です。

・見た目(顔立ち・身長・手足の長さ・体型)
・好感度(消費者からの印象はよいか)
・表現力
・演技力
・ウォーキングスキル

②トレンドの顔・キャラクターか

二つ目は、モデルがトレンドの顔・キャラクターかどうかです。モデルは、ワインなどのお酒やファッションと同じように、顔の系統やキャラクターに流行り廃りがあります。

どんなにモデルとしての基礎能力が高くても、トレンドに合っていなければ、高い広告効果を生めるとは限らないのです。一方で、モデルとしての基礎能力が劣っていても、トレンドに合っていると需要があるため。活躍の舞台が増える傾向にあります。

たとえば、以前はモデルというと、女性でも165㎝以上の方が目立ちました。しかし、今では身長150㎝台のモデルも多くいます。また、キャラクターにおいても、高嶺の花というよりも、自然体で庶民的なキャラクターのモデルが重宝されることも増えています。

③モデルの実績・方向性
三つ目は、モデルの実績と活動の方向性です。

実績とは、モデルが過去に起用された広告や、出演イベントなどがから確認することができます。初心者モデルの場合は、これといった実績がない場合がほとんどです。そのような場合は、モデル事務所が用意しているポートフォリオ(宣材写真)などをもとに検討しましょう。
また、活動の方向性も非常に大事な要素です。モデルの価格は、トレンドなどによって時間とともに変動する可能性があります。起用したいモデルが実績を積んだり、売れっ子になったりすると当然ギャラは高くなっていきます。
とくに、売れっ子になるとモデル自身の方向性だけでなく、モデル事務所の意向によって仕事を決めるケースもあります。モデルを起用する際には、過去の実績だけでなく、今後についても把握することが大切です。

④クライアント様の安全が保てるか?
四つ目が、クライアント様の安全が保てるかという点です。

実は、起用するモデルの行動によって、クライアント様が損をしてしまった事例があるのです。

・広告に起用したモデルの異性関係に問題があり、印象が悪くなってしまった。
・好評だったモデルに再び依頼したいが、全く連絡が取れなくなってしまった。
・起用したモデルが撮影当日にドタキャンし、撮影できなくなってしまった。

どれだけ広告のイメージに合うモデルが見つかったとしても、モデル自身がプロとしての行動ができなければ、大きなリスクが伴います。モデル自身のプロ意識を把握するのはもちろん、モデル事務所の管理機能も踏まえて検討することが大切です。

まとめ

今回は、モデルランクについて4つの構成要素とともに解説しました。ここで紹介した要素は、モデルランクを決める上で核となる部分です。ぜひ、今後のモデル起用に参考にし、ギャランティーなどを見積もる際に役立つと幸いです。

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