クリック率（CTR）とは

Web広告の効果を測る際に用いられる代表的な指標が、クリック率（CTR：Click Through Rate)です。クリック率は、次の公式に当てはめて算出できます。

クリック回数とは、その名の通り、配信した広告がクリックされた回数です。インプレッション数は、Web上で広告が表示された回数で、クリック率が高ければ高いほど、広告内容に興味が持たれているとわかります。

クリック率が高まるメリット

クリック率が高いということは、Web上で顧客から興味を持たれており、新規顧客獲得の見込みがあるということです。では、クリック率が高まると、新規顧客獲得に向けたどのようなメリットがあるのでしょうか。

どのような属性の人が広告をクリックしたか、データを収集できます。収集するデータ量が多ければ多いほど、詳細な分析が可能です。分析結果は、広告リンク先の公式サイトやランディングページの改善に役立ちます。

クリック率が高いと、検索エンジン上で質の高い広告として認識されるため、広告ランクが上がります。広告ランクが上がると、web上で配信されたり上位表示されたりする回数増加も見込めるのです。よりコストパフォーマンスの高い広告配信が期待できます。

クリック率が上がる広告の作り方

クリック率が上がる広告は、どのように作ればよいのでしょうか。広告のデザインが重視されることがありますが、クリック率を上げるためには、デザイン以外に意識すべきポイントがあります。ここでは、3つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとなる架空の人物像です。年齢や職業、生活スタイルまでを詳細に定義します。広告作りの際は、ペルソナを設計し「誰向けの広告か」を明らかにしたうえで内容を決めましょう。

クリック率を上げるためには、広告のタイトルが明瞭である必要があります。ペルソナの興味を引くようなキーワードを入れて「自分向けの広告だ」と感じさせることが重要です。また「お客様満足度90％以上」や「年間ランキング１位」など、数字を入れることで、より具体的な内容を知りたい気持ちを喚起できます。

クリック率が上がる広告作りには、心理効果を用いるのが有効です。キャッチーなメッセージを１から考えるのが難しくても、次のような心理効果を用いると、見る人の興味を引くメッセージを作れます。

−カリギュラ効果
禁止されたことほどしたくなる、という心理効果です。「見ないでください」と言われたものほど、人は見たくなります。

−ツァイガルニク効果
中途半端な情報を得ると、最後まで知りたいと思う心理効果です。たとえば、連続ドラマが中途半端なところで終わると、次回が気になり見たくなることが挙げられます。

まとめ

この記事では、クリック率を高めるための広告作りのポイントを解説しました。クリック率が高まれば、新規顧客獲得につながるさまざまな効果を得られます。ここで解説したポイントを押さえた広告作りを行って効果を検証し、自社にとって最良の広告戦略を立てましょう。