広告宣伝費の費用対効果を高めるには?知っておきたい2つのポイント

2021/06/29

広告宣伝費は、その名のとおり、自社の商品やサービスの広告にかかるコストです。広告の種類はさまざまで、テレビやラジオのコマーシャル、新聞の折り込みチラシなどが挙げられます。近年ではインターネットの発達により、企業の公式サイトやSNSも広告に使われるようになりました。

いずれの広告も、単にコストをかければ効果が出るわけではありません。この記事では、広告宣伝費の効果を測る指標と、広告の費用対効果を高める2つのポイントをご説明します。思うような効果が出ず、悩んでいるご担当者様はぜひ参考にしてください。

広告宣伝費の効果を測る指標

広告宣伝費の効果は、指標を用いて測ることができます。ここでは「CPA」と「ROAS」をご紹介します。2つの指標を覚えておき、目的に合わせて使い分けてみましょ
う。

CPA(Cost Per Acquisition)

CPAは、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告宣伝費のことです。コンバージョンとは、広告によって得られた成果を指します。CPAは、資料請求の件数や商品購入の件数などを増やしたいケースで役立つ指標です。

▼CPAの計算式は下記の通りです。

CPA(円)=広告宣伝費÷コンバージョン数

たとえば、50万円のインターネット広告により、ECサイトで10件の商品購入があったとすると、CPAは50万÷10件=5万円となります。

ROAS(Return On Advertising Spend)

ROASは、広告宣伝費によってどれだけの売上が上がったかを示すときに用いる指標です。

▼ROASの計算式は下記の通りです。

ROAS(%)=広告効果による売上÷広告宣伝費×100%

たとえば、50万円のインターネット広告により、200万円の売上得られたとすると、ROASは200万円÷50万円×100%=400%となります。ROASの数値が高いほど、広告の成果が売上に反映されているということです。

ただし、ROASはあくまで売上をチェックする指標なので、ビジネスにおいて重要な利益に対する広告効果はわかりません。広告によって得られた利益を示す場合は「ROI(Return on Investment)」を用いて計算します。

▼ROIの計算式は下記の通りです。

ROI(%)=広告効果による利益÷広告宣伝費×100%

たとえば、50万円のインターネット広告により、100万円の利益を得られたとすると、ROIは100万円÷50万円×100%=200%となります。ROASとROIを組み合わせて、売上と利益の両面から広告効果を測りましょう。

広告宣伝費の費用対効果を高める方法

広告宣伝費の効果は、さまざまな指標によって把握できることがわかりました。では、広告宣伝費の費用対効果を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは、2つの方法をご紹介します。

広告の媒体ごとに成果を分析する

商品やサービスの広告を打つとき、さまざまな媒体の広告を組み合わせることが多いです。たとえば、テレビと新聞の折り込みチラシ、ラジオとインターネット広告などです。場合によっては、3〜5つの媒体を用いることもあるでしょう。

広告の費用対効果を高めるには、広告の媒体ごとに成果を分析することから始めてください。媒体ごとにCPAやROASを算出すれば、とくに費用対効果が高い媒体を把握できます。広告の成果をあげやすい媒体に優先的に予算を配分すれば、結果としてより高い効果を得られるでしょう。

改善を続ける

広告の費用対効果は、一度指標を計算するだけでは高められません。広告に対するユーザーからの反応が刻々と変化するからです。また、インターネット広告が発展してきたように、時代の流れによって効果的な媒体も変化します。むやみに広告宣伝費を増やすのではなく、定期的に指標を計算し、改善を続けましょう。

まとめ

この記事では、広告宣伝費の効果を測る指標と、広告の費用対効果を高める2つのポイントをご説明しました。広告の費用対効果は、担当者の肌感覚ではなく、数字で示すことが大切です。ぜひ参考にして、広告の現状分析から取りかかりましょう。

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