ビジネスのグローバル化とは?主なメリットと注意点について
「グローバル化が進みつつある」
「グローバル化に対応しなければならない」
近年、ビジネスと「グローバル化」というキーワードは、切っても切り離せない関係です。ニュースはもちろんのこと、社内や取引先との会話でも、「グローバル化」を耳にすることが多いでしょう。
この記事では、ビジネスのグローバル化について、その意味やメリットについてご紹介します。ビジネスをグローバル化するにあたって注意する点も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
グローバル化とは?
そもそも、グローバル化とは何を指すのでしょうか?文部科学省では、下記のように定義されています。
”「グローバル化」とは、情報通信技術の進展、交通手段の発達による移動の容易化、市場の国際的な開放等により、人、物材、情報の国際的移動が活性化して、様々な分野で「国境」の意義があいまいになるとともに、各国が相互に依存し、他国や国際社会の動向を無視できなくなっている現象ととらえることができる。”
引用元:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kokusai/004/gijiroku/attach/1247196.htm
文部科学省の定義をかみ砕いてご説明すると、ビジネスのグローバル化は「ビジネスの構成要素(人・物・金・情報)が国境を越えて活用されること」といえるでしょう。
グローバル化のメリット
➀商圏範囲が広くなる
ビジネスのグローバル化を進めれば、海外にも市場を広げることができます。近年では、インターネットや物流が発達しているため、海外に市場を広げるハードルは低くなりました。
商圏が広がることで、より多くのユーザーに自社製品やサービスを届けられます。利用ユーザーが増えることで、マーケティングにもよい影響が出ると考えられるでしょう。
②生産コストを抑制できる
材料費や人件費などが日本よりも安い国の力を借りてビジネスを進めれば、生産コストの抑制が可能です。生産コストが抑制できれば、売上が同じでもより多くの利益を獲得できます。
とくに、コストが低い途上国でビジネスを進めると、途上国側にもメリットがあります。途上国にとっては、日本企業のビジネスパートナーとなることで、雇用の機会が増えるからです。工場などが設立されれば生産ノウハウも習得でき、日本とWin-Winの関係を築けるでしょう。
③新しいビジネスチャンスを得られる
グローバル化を進めて商圏を広げ、海外企業をビジネスパートナーとすれば新しいビジネスチャンスを得られます。さまざまな価値観の融合により、国内では思いもよらなかったアイデアが生まれるかもしれません。
グローバル化にあたって注意すること
グローバル化にはメリットがあり、ビジネスにおいて強みとなることがわかりました。しかし、メリットだけを見てグローバル化を進めるのは要注意です。ここからは、グローバル化を進めるにあたって注意することを、3点ご紹介します。
① 他国の影響を受けやすくなる
海外の企業をビジネスパートナーとすると、その国の影響を強く受ける可能性があります。たとえば、災害や感染症の流行が起こった場合です。材料を輸入できなくなったり、人の往来ができなくなったりするかもしれません。他国への依存度が高いほど、影響度が高まることを念頭に置いておきましょう。
② 文化の摩擦や衝突が起こる
グローバル化を進めてビジネスを統合できたとしても、国ごとの文化を融合させることは難しいでしょう。そのため、海外のビジネスパートナーとは、さまざまな文化や価値観を認め合うことが大切です。
③ サイバー攻撃の対象となる
グローバル化が進むとともにインターネットも発展してきました。これにより、国外にもサイバー攻撃をしかけることが可能となったのです。インターネット環境はビジネスに不可欠なものなので、セキュリティの確保も重要な課題となっています。
まとめ
この記事では、ビジネスのグローバル化について、その意味やメリットについてご紹介しました。ご紹介した注意点を押さえ、ビジネスのグローバル化によるメリットを最大限に引き出しましょう。